台風時の会社の対応に疑問?ブラック企業の疑い

僕がまだ会社に勤めていた頃。

何年かぶりの大型台風が上陸するという事で、
ニュースがだいぶ賑わっていた。

よくあるパターンで、
南からそのまま関東は通らずに北上すると思いきや、
寸前で「そこまで曲がるか!」というほどのカーブを描いて、
関東直撃コースに入った。

上陸前日に既に上陸情報は入っていたので、
さすがに当日は休みだろうと思っていました。

そんなウキウキしていた時に、
上層部から台風の対応についてのメールが届いた。

「来たー!」

誰しもが期待しながらメールを開けた。

そこには以下のような文章が書いてありました。

「各位

明日は関東に大型台風が上陸します。

豪雨や暴風により、
交通機関の遅延が想定されます。

いつもより早めに家を出るよう心掛けて下さい。」

僕と僕のチームの部下達は全員揃って、
「・・・」状態です。

 

アメリカでは有り得ない対応

僕がアメリカで働いていた頃、
台風や大雪(ブリザード)はよく発生していました。

特にニューヨークは、
毎年冬になるとブリザードが何回も発生し、
腰の高さまで雪が積もります。

そういった時、アメリカはどのような対応をするのか?

問答無用で「休み」です。

事前に情報が入っていれば、
上層部や学校からすぐに休みの連絡が入ります。

当日いきなりその様な天候の場合は、
確認するまでも無く、休みだと皆判断します。

これはほぼ全ての学校・企業に当てはまります。

なので、台風やブリザードの時に街中に出ると、
車がほとんど走っていませんし、
スーパーやデリ等の商店もほとんど閉まっています。

それだけ徹底しています。

万が一、会社や学校に出るように言われても
(まず有り得ませんが)
各々の家族が外の天気を見て判断して、
勝手に休みを取ります。

こういった徹底した対応のおかげで、
学生の頃は冬になるとしょっちゅう休みになっていて、
嬉しかった記憶があります(笑)

 

企業は何故出社させるのか?

では、国によって何でここまで対応に差が現れるのか?

日本の場合は、戦後の大量生産時代の思考が強く残りすぎていて、
「毎日働くのが当たり前。
遅くまで働くのが美徳。
休むのは悪。」
とされています。

その考え方は今の時代にも強く浸透しています。

ですが、はっきり言って時代遅れです。

台風の対応についても、日本人はこう考えます。

「台風が来ているので、時間に間に合う様に
早めに家を出て下さい。 あ、ついでに気を付けてね。」

アメリカ人はこう考えます。

「台風が来ているので、危ないから家から出ないで下さい。
休んで下さいね。」

仮に出社しなきゃいけないような状況でも、
「台風が来てるから、遅れてもしょうがない。」と考えます。

もちろん文化的な思考の違いがありますが、
それ以外にもこの差を生む思考の違いがあります。

それは「リスク管理」です。

今まで多くの企業を見てきましたが、
日本企業は本当にリスク管理が下手です。

一見すると何重にも対策を重ねていて
リスク管理が出来ているように見えますが、
ほとんどが役に立たない薄っぺらい物です。

実際に何か起きた時にはてんやわんやで
皆が対応に困ります。

台風の時のリスク管理ももちろん出来ていません。

例えば、社員に出社させるのは良いとして、
通勤途中で看板が吹っ飛んで来たり、
木が倒れて来たりして、骨折したとします。

会社は責任を取ってくれるのでしょうか?

もちろん労災はおりるでしょうが、
会社によってはどうにかお金を払わなくていいように、
最後まで粘る企業の方が多いです。

足の骨折だったら、その間どこにも行けませんし、
完治したとしても、以前よりはその骨は脆くなっています。

一度折れた骨は以前より折れやすくなります。

その代償については会社はどうするんでしょうか?
一生慰謝料を払ってくれるのでしょうか?

そんなことは有り得ませんよね。

「万が一」のことを全く考えていないんです。

東北大震災以来、どの会社も安否確認システムとか
大そうなものを導入しているけど、そんなのは表向きでやっていること。

「皆がやってるからうちもやらないと」でやってるだけで、
実際は従業員の安全より、会社の利益を守りたいのが本音です。

だからどんな事態でも出勤させる。

出勤させない事が一番のリスク管理だということに
いつ気づくのでしょうか?

・従業員の安全が守れる=余計なお金を払わずに済む
・社会から高く評価される=会社の信用度が上がる

特にグローバル化が進んでいる今、
アメリカに合せた体裁を整えていかなければ、
いつまでも下に見られてしまいます。

目先の利益だけに捉われず、
ちょっとしたリスク管理をするだけで
長い目で見た時の会社の利益を守ることができます。

ビジネスをやっている人も
常にリスク管理は意識しておきましょう。

 

P.S.
サラリーマン時代、台風時に出勤させられて、
結局早退になりましたが、時すでに遅し。

上陸してからの早退命令でした。

結局電車は動かず自由が丘のホームで
3時間待ちぼうけ。

その時、暴風に飛ばされた大きい看板が
僕の3メートル前に落ちてきました。

あれが当たっていたら、
どう責任を取ってくれたのでしょうね。

やっぱり自分の人生は
自分でコントロールできる様にするのが一番です。

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ABOUTこの記事をかいた人

ジン

TOEIC975点 元外資系企業マネージャー
日本より海外生活の方が長い、アメリカNY育ち
Japonican(ジャポニカン) = Japan + American

カルチャーギャップに驚き、ホームシックにかかりながらも、日本の文化が面白かったので、新しい生活にトライ。